2019・観賞した映画


10/15 真実

パリに住む国民的大女優ファピエンヌの家に、乳ヨークで脚本かの娘のリュミールとその夫で俳優のハンク、7歳になる孫娘のシャルロットがやってくる。ファビエンヌの自伝「真実」の出版を祝うためだ。しかしリュミエールがその本を読むと多くの嘘が綴られ、ライバルで親友でもあった女優サラおばさんのことも一言も綴られていなかった。わだかまりの中、母の新作の撮影に同行するリュミエール。やがて自伝に綴られていなかった、隠されていた母と娘のとの愛憎渦巻く多くの真実があらわになっていく。



 9/21 記憶にございません

病院のベットで目覚めた男(中井貴一)は一切の記憶がなく、病院を抜け出して見たテレビで、自分が国民から石を投げられるほど嫌われている総理大臣黒田啓介だと知る。国政の混乱を避けるため、記憶喪失になったことを国民や家族には知らせず、真実を知る3人の秘書官に支えられながらの日々の公務をこなす中、アメリカ大統領が来日する。記憶が亡くなったことで、自分が生まれ変わることができると、古墳奮闘する・・・



 8/24 洗骨 

今はほとんど見なくなったその風習だが、沖縄諸島の西に位置する粟国島などには残っているとされる。粟国島の西側に位置する「あの世」に風葬された死者は、肉がなくなり、骨だけになった頃に、縁深き者たちの手により骨をきれいに洗ってもらうことで、晴れて「この世」と別れを告げることになる。

   沖縄の離島、粟国島・粟国村に住む新城家。長男の新城剛(筒井道隆)は、母・恵美子(筒井真理子)の“洗骨”のために、4 年ぶりに故郷・粟国島に戻ってきた。



 7/19 教誨師

2018年2月に急逝した俳優・大杉漣の最後の主演作にして初プロデュース作で、6人の死刑囚と対話する教誨師の男を主人公に描いた人間ドラマ。

  受刑者の道徳心の育成や心の救済につとめ、彼らが改心できるよう導く教誨師。死刑囚専門の教誨師である牧師・佐伯は、独房で孤独に過ごす死刑囚にとって良き理解者であり、格好の話し相手だ。佐伯は彼らに寄り添い

ながらも、自分の言葉が本当に届いているのか、そして死刑囚が心安らかに死ねるよう導くのは正しいことなのか苦悩していた。そんな葛藤を通し、佐伯もまた自らの忘れたい過去と向き合うことになる。 



5/22 いろどり親子

 作家アンドリュー・ソロモンは、自分をゲイとして受け入れようと苦悩している両親の姿に直面したことをきっかけに、10年をかけて、身体障がいや発達障がい、LGBTなど、さまざまな“違い”を抱える子を持つ300以上の親子に取材。

900ページにわたって家族の本質を探ることに尽力した一冊は、24か国語に翻訳され世界中で大ベストセラーとなった。 

大きな困難を抱える子どもと親が語る、飾らない真実のストーリー。

さまざまな“違い”を持った子どもが直面する困難とその経験から得られる喜びについてのプロセスが描かれる。

映されるのは、原作者であるソロモンとその父ハワード、かつてダウン症の人々の可能性を世に示す代弁者として人気を博し「セサミストリート」にも出演していたジェイソンと、母エミリー、タイピングを覚えるまで言葉を発することがなかった自閉症のジャックと、彼のためにあらゆる治療法を試したオルナット夫妻ら、6つの親子だ。“違い”をどう愛するかを学んでいく親子の姿を追いながら、その“違い”を欠陥としてではなく光として祝福する方法を見出していく本作は、しあわせの形は無限に存在していることを、私たちに気づかせてくれる。



 

5/18 居眠り磐音

豊後関前藩の坂崎磐音(松坂桃李)と小林琴平、河井慎之輔は、幼なじみだった。磐音が琴平の妹・奈緒との祝言を控えたある日事件が起こり、磐音は二人の幼なじみを失う。菜緒を置いて関前を去り、江戸で浪人生活を送ることになり、昼はうなぎ割き、夜は洋画依正の用心棒として働き始める。奈緒は磐音に会えないまま生活のために吉原遊郭へ。花魁となった奈々と再会した磐音。見受けの為に・・・・



 5/18 轢き逃げ

とある地方都市。大手ゼネコン勤務の宗方秀一(中山麻聖)は、副社長の娘・白河早苗(小林涼子)との結婚を控え、公私共に順風満帆だった。ある日、親友の森田輝(石田法嗣)を助手席に乗せて結婚式の打ち合わせに向かおうと車を走らせていたところ一人の女性を轢き、そののまま現場から走り去ってしまう。刑事の柳公三郎(岸辺一徳)と前田俊(毎熊克哉)は捜査を開始する。

ひき逃げされた女性は死亡し、父親(水谷豊)が犯人を捜す。



3/16

タクシー運転手 約束は海を越えて

1980年5月に韓国でおこり、多数の死傷者を出した光州事件を世界に伝えたドイツ人記者と、彼を事件の現場まで送り届けたタクシー運転手の実話。

ソウルのタクシー運転手マンソプは「通行禁止時間までに光州に行ったら大金を支払う」という言葉につられ、ドイツ人記者ピーターを乗せて英語も分からぬまま一路、光州を目指す。何としてもタクシー代を受け取りたいマンソプは機転を利かせて検問を切り抜け、時間ぎりぎりで光州に入る。

“危険だからソウルに戻ろう”というマンソプの言葉に耳を貸さず、ピーターは大学生のジェシクとファン運転手の助けを借り、撮影を始める。

しかし状況は徐々に悪化。マンソプは1人で留守番させている11歳の娘が気になり、ますます焦るのだが…。 



 

3/10 あの日のオルガン

第2次世界大戦が終局を迎えつつあった1944年。警報が鳴るたびに防空壕に避難していた品川の戸越保育所では、幼い園児たちの命を守るため保育士たちが保育所の疎開を検討していた。さまざまな意見を持つ親たちを説得してようやく受け入れ先が決まり、埼玉の荒れ寺で疎開生活が始まる。保育士たちは、多くの問題と向き合いながら子供たちと過ごしていたが……。



 

3/10  運び屋

90歳のアール・ストーン(クリント・イーストウッド)は、家族を二の次にして仕事一筋に生きてきたが、商売に失敗した果てに自宅を差し押さえられそうになる。そのとき彼は、車で荷物を運ぶだけの仕事を持ち掛けられる。それを引き受け、何の疑いも抱かずに積み荷を受け取っては運搬するアールだったが、荷物の中身は麻薬だった。



 3/2 グリーンブック

1962年、ニューヨークの高級クラブで用心棒を務めるトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)は、クラブの改装が終わるまでの間、黒人ピアニストのドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)の運転手として働くことになる。シャーリーは人種差別が根強く残る南部への演奏ツアーを計画していて、二人は黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに旅立つ。出自も性格も違う彼らは衝突を繰り返すが、少しずつ打ち解けていく。



 2/9  ローズの秘密の頁

取り壊しが決まった聖マラキ病院。転院する患者たちの再診のために病院を訪れた精神科医スティーヴン・グリーン(エリック・バナ)は、病院で40年間もの長い時間を過ごしてきたローズ・F・クリア(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)を看ることになる。彼女は自分の赤ん坊を殺した罪を背負っていた。しかしローズは、その罪を否認し続け、自身を本名とは別の「ローズ・マクナルティ」と名乗り続けていた。 グリーン医師は、ローズが大切にしている1冊の聖書の存在を知り、彼女の過去に興味を持ちはじめる。ローズは何十年にもわたって、聖書のなかに秘かに日記を書き綴っていたのだ。そして彼女は日記を辿りながら半世紀前の記憶を遡り、グリーン医師を前に自分の人生を語り始める――



 

2/5  七つの会議

都内の中堅メーカー、東京建電の営業一課で係長を務めている八角民夫(野村萬斎)。最低限のノルマしかこなさず、会議も出席するだけという姿勢をトップセールスマンの課長・坂戸宣彦(片岡愛之助)から責められるが、意に介することなく気ままに過ごしていた。営業部長・北川誠(香川照之)による厳格な結果主義のもとで部員たちが疲弊する中、突如として八角がパワハラで坂戸を訴え、彼に異動処分が下される。そして常に2番手だった原島万二(及川光博)が新課長に着任する。